半永久的と思われるCDやDVDに寿命は存在するのでしょうか。
調べてみると数年から数十年、100年は大丈夫など意見は色々様々です。
プレス品の場合、保存状態や扱い方によってはラベル面側の樹脂層に傷がつき、空気が侵入してアルミニウム層が酸化するケースが多いよです。
また高温多湿の環境に長期放置することも劣化を早める原因となります。
CD-R、DVD-Rといった記録型光ディスクは記録面にレーザーを当てて化学変化を起こし、レーザーの反射率を変化させてデータを記録しております。
アルミ膜などの物理的に凹凸を作ってレーザーの反射率を変えているプレスに比べると長期保存という観点からみると、記録面の読み込みに不具合が起こる可能性が高くなります。
保管
- 環境変化の激しい場所を避ける
空調機器の近くなど、環境変化の激しい場所は結露の原因となりカビ等が発生し、腐食の原因となりますので控えましょう
- 温度・湿度
理想的な保管温度は、摂氏4度~20度、湿度は、20%~50%。最も長寿命が期待出来るのは、温度は18度、湿度40%と言われています。
車内のダッシュボード等は高温になりますので長期保存は厳禁です。
- 直射日光(紫外線)は避ける
特にCD-RやDVD-R等の記録式光メディアは直射日光を避けるべきです。
記録面の色素が紫外線により劣化し読み込み精度の低下にも繋がります。
遮光性のあるケースにケースに入れる事をお勧めいたします
- 不織布等の簡易ケースに長期保存しない
不織布等の簡易ケースは、直接記録面に触れるので、保存という観点から見れば、ジュエルケース等のケースに入れる事をお勧めいたします。
取り扱い
- ディスクに余計な力をかけない
ケースやトレイからディスクを外す時にディスクが曲がるような力を掛けず、外周の端又は、中心の穴を持つようにしましょう
- 溶剤などは避ける
溶剤など、薬品は成分によってディスクの寿命を短くする場合がございます。
レーベル面に文字等を書く場合は溶剤を使用していない、筆先の柔らかなフェルトペンを使うようにしましょう。
また、ボールペンなど先が尖った筆記具を使用して記載すると誤ってレーベル面の下に記録層を傷つけてしまう可能性がありますので控えましょう。
- レーベル面にシール等は避ける
インクジェットプリンターでプリントして貼り付けるタイプのシール用紙がございますが、長期に使用する事に重点を置くと不向きに思われます。
シールの糊の経年劣化により剥がれ等でディスク自体の重心が狂って最悪機器の破損にもつながる恐れがございます。
また、スロットタイプのプレイヤーにも不向きだと思われます。
まとめ
色々記載してまいりましたが、普段楽しむディスクを除湿機能のある特別な保存ケースや冷蔵庫等に入れる等、過剰にしてしまうと、使用する度に温度、湿度変化にさらされ逆効果になります、湿気の少ない涼しい冷暗所にケースに入れる事で十分だと思われます。
メジャーなCDショップ等で販売しているものは物によっては買い換える事も可能かもしれませんが、インディーズ等流通量の限られているものや個人で撮影したDVDなどは
再び入手できるとは限りません。
まずは、車のダッシュボード等に放置するなどの極端な環境にさらさないように、注意する事から始めてみてはいかがでしょうか?