ブログ

アナログレコードの保存とメンテナンス

アナログ その他

昨今いろんなアーティストがアナログレコードをリリースしております。実は非常に脆く、傷つきやすい一面がございます。
取り扱い方法については、様々なこだわりや保管法が諸説ありどれが正解かわからない事もあると思います。
ここでは長く曲聞くためにやっておきたい事柄をまとめてみました

メンテナンスが必要な理由

アナログレコードの再生は針が直接レコードの音溝をトレースする、接触型のメディアです。
接触部分には必ずノイズが発生するのですが、針が汚れていたり、音溝がクリアな状態でなければ雑音は大きくなります。
静電気はホコリを寄せ付ける性質がありますのでレコード盤に静電気が帯電するとホコリがよってきてしまい、結果的にレコード針がホコリの振動を拾ってノイズが発生してしまいます。 そのため、ノイズを排除すべくメンテナンスが必要となります。
また、レコード盤を直接触れる事による手の油や垢の付着はバクテリアの栄養分となりカビの発生原因となります。

アナログレコードのメンテナンス方法

  1. 表面のホコリ・静電気の除去
    一番簡単なメンテナンス方法として、ベルベット素材のレコードクリーナーを使う方法が一般的です。
    乾式と湿式がありますが、乾式はホコリの除去に使用し、湿式は、乾式クリーナーで汚れが除去できない、あるいは静電気が発生しやすい乾燥する冬場に使用します。
    クリーナー使用時に最も注意すべきことは拭き方です。必ず「溝に沿って」「大きな円を描くように」「優しく軽く」拭いてください。CD等の様に放射線状に拭いてしまうとホコリが取れないばかりか、溝に傷をつけるかもしれません。
  2. 発生したカビの除去
    日本は湿気が多いためカビが発生してしてしまう事もございます。レコードの表面が白く粉を吹いた状態になっていたら、それはカビかもしれません。専用のカビクリーナーを使って埃をとるのと同じ要領でお手入れすれば改善します。エタノールなどのアルコールはレコード盤の素材と反応して劣化させてしまうことがあるので、専用のクリーナーを使う事をお勧めします。
    ガンコなカビにはレコード盤の丸洗いという方法もございますが、慣れが必要かもしれませんので日々のメンテナンスを心がけてください。
    カビを除去した後、内袋を新しいもに交換してください。交換しないとまたカビが発生する原因になります

アナログレコードの保管方法

  1. クリーニングしてから保管する
    再生する前はもちろん、再生した後は、静電気の発生しづらい専用レコードキットを使ってクリーニングしましょう。ホコリ、カビ、指紋をすべて除去できます。
  2. 直射日光に当てない
    レコードは樹脂で出来ています。直射日光の当たると歪み、溝の変形が発生する事があります。部屋にさす日差しは季節、時間で変わってしまうので、1年中、陽の当たらない場所に保管しましょう。
  3. レコードは立てて保管する
    レコードは横に積んだり、斜めに立てかけたりせず、まっすぐ垂直にしたまま保管してください。レコードを垂直にすることで、歪みを防止できます。立てて入れていても、隙間で斜めに倒れた状態にならないように隙間が空くようならスペーサー等で斜めにならない様にしてください。。

補足

その他により長く良い状態で保管するために注意したい点としましては、ジャケットが使っている内に破れたりする事がございますが、セロテープ等で補修する事はあまりお勧めしません、経年により、黄色く変色したり、粘着剤でべちゃべちゃになって、より悪い状態に悪化させるかもしれません。 ジャケットを外袋に収納し、レコードをその中に収納するか、段ボールを入れることでジャケットを補強し一緒にしまう方法が良いとおもいます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

無料お見積・お問い合わせ
TEL : 06-6779-9562

営業時間:月~金 9:30~18:30

ページトップへ