マスターの作成の際、ディスクアットワンス(DAO)、トラックアットワンス(TAO)、セッションアットワンス(SAO)の違いに関してご質問をよくいただきます。
今回は各違いに関して解説してまいります。

ディスクアットワンス(DAO)

ディスクアットワンス（Disc-At-Once）とは 記録するデータを記録イメージに変換し、リードイン、データ、リードアウト、を一度に書き込みます。データを追記することはできない形式です。
プレスのマスターを作成の場合、こちらの形式でのご入稿をお願いいたします。

トラックアットワンス(TAO)

トラックアットワンス（Track-At-Once）とは ディスクを複数のトラックに分けて使うため、データを追記することができますが、データ間に「リンクブロック」というデータのつなぎ目が存在するため、データCDでは無視され影響はございませんが、音楽CDではノイズ発生の原因となることがあります。

セッションアットワンス(SAO)

セッションアットワンス（Session-At-Once）とは 「セッション」単位でデータを記録し、容量に空きがあればセッション単位で何度も追記できる方式です。
一つのセッションには最大で99個のトラックを作成できる。連続するトラックは一度にまとめて書き込まれるため、トラックアットワンスのようにトラック間に継ぎ目（リンクブロック）は発生しない。
複数のセッションで1枚のディスクを構成することをマルチセッション（multiple session）というという形式がある。CDプレーヤーなどはディスク全体で一つのセッション（シングルセッション）であることを前提に設計されており最初のセッションの内容しか読み出すことができない事を利用して、最初のセッションに音楽を、後のセッションにコンピュータ用のデータを記録することで、オーディオ機器が誤ってデータ部分を再生して損傷するのを防止することもできる（CD-Extra）。マスター作成の場合、セッションを閉じ追記できない状態状態でご入稿ください。