DVD-RメディアやDVD+Rメディアには製造時に予めメディア情報が記録されており、ドライブ側にも各社のメディアの情報が大量に記録されています。
この中でも最も重要視されるのがManufacturer IDです。
ディスクがどこの企業によって製造されたのかを示してあり、ドライブ側はそれによってそのディスクに最適なレーザー出力や速度を判断して書き込みを行います。
これらのメディアコードはCDSpeedやDVDInfo等のソフトを使うことで確認できます。
国内有名メーカーの某商品は某国某ブランドとまったく同じメディアを使っているなど、オトナの事情も見えてくるかも…。
Manufacturer ID
メディア その他- ディスクタイプ:DVD-RやDVD+RW等実際のディスクの種類です。
- ディスクの種類を記述するコードです。通常はディスクタイプと同じですが、DVD+R等はこれをDVD-ROMへ書き換えて再生互換性を向上させて「ROM化」する事ができます。
- 製造者:MIDより判別されたディスク製造企業。
- MID:Manufacturer IDの略で、これが製造者と対応倍速を示しています。
- Write Speed:ドライブ上でそのメディアに対して許可を与えている焼き込み速度になります。
使用するドライブによって異なる場合もございますのでご注意ください。 - Blank Capacity:ディスクの容量
Manufacturer IDでわかる事
DVD-R等のメディアはどうしても相性という問題が発生します。
少し前は日本製のものを使っていれば安心と思っておりましたが、太陽誘電製が2015年に撤退してから日本のメーカーであっても台湾製や中国製などの海外生産となっております。
現在ネットなどで販売されている太陽誘電製(That's)は撤退前に製造されたものと思われますが、価格をみるとかなり高騰しており、なかなか手がでないのが現状です。
ドライブとの相性を見るためにも、生産している工場も把握するのもエラーを軽減する1要素になると思います。
大手有名メーカーであっても既に使用していないMIDが存在します。
また、あまり知られていませんが、某メディアの製造メーカー(仮にA社)は、ある時期より別の製造メーカー(仮にB社)にMIDだけをA社のものに 変更したメディアを作らせていたという話がございます。
ここまでの話なら昔あったMID詐称メディアと同じと思われますが、A社とB社はドライブメーカーのC社とD社に働きかけてドライブの情報を変更させました。
世の中にはドライブの発売時期だけに関わらず、ファームのバージョン次第で、A社のMIDを識別した時にA社用メディアとして書き込みを行うドライブと、B社用のメディアとして書き込みを行うドライブが混在している状況が実在いたしますので不用意なファームのバージョン変更はしないほうが良いかもしれません。