DVDを作成したいと考えた際に理解しておく必要があるのが、オーサリングと呼ばれるものです。質の良いDVDを作るためにもオーサリングは欠かせませんが「そもそも何のこと?」と全くピンとこない方もいるでしょう。
そこで、この記事ではDVDオーサリングについて詳しく知りたい方のため、概要や何をするのかなどについて解説します。専用のソフトを使用して作業を行うことになるのですが、無料のおすすめソフトも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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DVDを作成したいと考えた際に理解しておく必要があるのが、オーサリングと呼ばれるものです。質の良いDVDを作るためにもオーサリングは欠かせませんが「そもそも何のこと?」と全くピンとこない方もいるでしょう。
そこで、この記事ではDVDオーサリングについて詳しく知りたい方のため、概要や何をするのかなどについて解説します。専用のソフトを使用して作業を行うことになるのですが、無料のおすすめソフトも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
オーサリングとは、動画ファイルや音声ファイル、写真データなどの素材を、見出しやオプションと組み合わせてデジタルコンテンツを制作することを指します。
例えば、不要な部分を選択して削除したり、異なるデータを組み合わせたりする作業もオーサリングの一部です。 また、必要に応じてフォーマットの変換や、メニューやチャプターの追加などもオーサリング作業に含まれます。 オーサリングによって、魅力的なコンテンツに仕上げることが可能です。
ただ単に見やすく魅力的なコンテンツにするだけではなく、ファイル形式によっては必須の作業ともいえます。例えば、パソコン内にある動画データを家庭用のDVDプレーヤーで視聴するためにDVDに書き込んだ場合、そのままでは「未対応の形式です」と表示されて再生できないことがあります。
これは、家庭用プレーヤーで再生できる形式に変換していないためです。 オーサリングを行うことで、対応形式に変換することができます。
オーサリングを行うには、以下の3つが必要です。パソコン、ドライブ、ブランクリスクです。それぞれについて解説します。
オーサリング作業を行うには、対応するパソコンが必要です。
パソコンにオーサリング用ソフトをインストールし、作業を進めます。 DVDオーサリングソフトは、無料で利用できるものから有料のものまで様々です。
気になるソフトをチェックして、用途に合ったものを選んでください。
編集したデータをDVDに書き込む際には、光学ドライブが必要です。ただし、すべてのドライブが書き込みに対応しているわけではありませんので、書き込み対応のドライブを選ぶ必要があります。 ブルーレイディスクやDVD-RWのロゴがあるドライブであれば、書き込みが可能です。
以前はほとんどのパソコンにドライブが搭載されていましたが、近年では搭載されていないモデルも増えています。パソコンにドライブがない場合は、外付けドライブを用意しましょう。
外付けドライブには、大きく分けて据え置きタイプとポータブルタイプがあります。据え置き型はコンセントを使用し、読み書き速度が速いのが特徴です。一方、ポータブルタイプはUSB接続で、コンパクトで持ち運びに適しています。
速度を重視するか、持ち運びをするかを検討し、適したものを選んでください。
ブランクディスクとは、オーサリングでデータを書き込むためのディスクを指します。何もデータが書き込まれていない状態のディスクがブランクディスクとして販売されています。
オーサリングソフトとは、コンテンツの作成や編集、カスタマイズ、その他オーサリングに必要な機能が搭載されたソフトを指します。一般の方が手軽に使えるものから、機能性に優れたプロ用のものまで、さまざまな種類があります。
ソフトごとに動作環境や対応している言語、入力形式、出力形式が異なるため、目的に合ったものを選ぶことが重要です。
一口にオーサリングソフトといっても、DVDとブルーレイのどちらを作成するかによって適したソフトが異なります。DVDとブルーレイは解像度が大きく異なり、高解像度を求める場合は、ブルーレイが適しています。解像度が高いほど、画質や音質といった再生品質が高くなります。
オーサリングソフトを使用することで、具体的にどのようなことができるのでしょうか。ここでは代表的な機能を3つ紹介します。
基本的な機能としては、コンテンツの作成と編集があります。例えば、動画データを編集する際に、不要な部分をカットすることができます。 また、装飾した文字を挿入したり、動画をつなぎ合わせて編集することも可能です。
慣れていないと難しそうに感じるかもしれませんが、多くのオーサリングソフトには履歴の保存や復元機能が備わっています。間違った操作をしても履歴から復元できるため、専門的な知識がない方でも安心して利用できるでしょう。
オーサリングソフトによっては、カスタマイズオプションが搭載されているものもあります。
例えば、テンプレートとは雛形のことで、これを使用することで簡単にコンテンツを制作できます。このテンプレートのカスタマイズが可能なソフトであれば、自分の望む形により近づけることができるでしょう。
どのようなカスタマイズが可能かは使用するソフトによって異なるため、よく確認しておく必要があります。ソフトの使いやすさにも関連するため、重要なポイントです。
インタラクティブとは、双方向性や相互作用を指す言葉です。通常の動画では、映像が一方的に流れるだけですが、インタラクティブコンテンツでは、視聴者が動画内のボタンをクリックしてアクションを起こすことができます。これにより、視聴者の行動によって動画の流れが変わる仕組みを作ることも可能です。
視聴者がただ映像を見るだけでなく、積極的に参加できるため、動画への興味が高まり、最後まで見てもらえる可能性も高くなります。また、エンターテインメント性の高い動画制作にも役立ちます。
オーサリングソフトの中には、このようなインタラクティブコンテンツを簡単に統合できる機能を備えているものも多くあります。
オーサリングソフトは、さまざまな用途で使用されています。
例えば、マーケティングにオーサリングソフトを活用している企業もあります。インタラクティブコンテンツを取り入れることで、製品やサービスをより魅力的に宣伝できるようになります。消費者の興味を引きやすくなるでしょう。
また、インタラクティブ動画では視聴者データの分析が可能であり、それがマーケティングに活用される主な理由です。 プレゼンテーション用のスライドショーや、デモを作成するための用途にも使用されます。プレゼンテーション資料はわかりやすく、魅力的であることが重要です。オーサリングソフトを使うことで、スライドやアニメーションなどのこだわりを詰め込んだ資料を作成できます。
eラーニングコースや教材の作成も可能なため、教育の現場でも多く使用されています。eラーニング教材を作成する際にも便利で、教材作成の手間を抑えることができるでしょう。
同様に、社員がオンラインで学べるトレーニングプログラムを開発することも可能です。 他にも、工夫次第でさまざまな用途に活用できます。
オーサリングソフトの中には無料で利用できるものもあります。 特に初めてオーサリングを行う場合や、ソフトに触れてみたい方は、高価なものではなく無料で利用できるソフトを選ぶと良いでしょう。
ソフトによって特徴が大きく異なり、無料で利用できるだけでなく、インストールが不要なものもあります。 ただし、有料ソフトと比較して機能が制限されていることもあるため、よく確認して選びましょう。
無料で利用できるオーサリングソフトを選ぶ際に、正しく理解しておきたいのが「無料体験版」と「フリーソフト」の違いです。 どちらも無料で利用できますが、無料体験版は有料ソフトを試すために用意されているものです。
そのため、利用できる機能が一部制限されていたり、使用期間が定められていることが多く、期限が切れた後は有料契約が必要となります。 気になる有料ソフトがある場合は、まず無料体験版が提供されているか確認してみましょう。
実際にソフトの使い心地を試すことができ、自分に適したソフトを見つけるために役立ちます。商品説明だけではわからない具体的な機能も、自分で確認できます。 一方、フリーソフトは使用期限がなく、無料で使い続けることが可能です。
オーサリングソフトに費用をかけたくない方は、フリーソフトを選ぶと良いでしょう。 有料ソフトのほうが機能は充実している場合が多いですが、最近では有料ソフトと同等の機能を持つフリーソフトも増えています。
なお、OSによって評価されているソフトが異なるため、自分が使用しているOSに対応したソフトを選びましょう。
まずは無料でオーサリングソフトを利用してみたいと考えている方のため、おすすめのソフトを紹介します。気になるものを確認してみましょう。
有料ソフトですが、無料体験版が提供されています。日本語に対応しているソフトで、メニューをカスタマイズすることにより個性的なDVDやブルーレイを作成できます。 メニューテンプレートが豊富なのも特徴です。
対応OS | Windows 11/10/8/7/Vista/XP(SP2 以降) |
MacOS X 10.7以降 | |
入力形式 | 3GP、AVI、DV File、Flash Video Files、MOD、MJPEG、MKVなど |
出力形式 | DVDディスク(DVD-9・DVD-5)、DVDフォルダ(VIDEO_TSフォルダ)、ISOイメージファイルなど |
Windows Vista/7向けに開発されたフリーソフトで、パソコンに標準搭載されています。
ただし、最新バージョンのOSやMac、ブルーレイには対応していません。公式からの提供は終了していますが、搭載されているパソコンを持っている場合は利用可能です。
対応OS | Windows Vista/7 |
入力形式 | AVI、MPG、M1V、MP2V、MPEG、MPE、MPV2、WM、WMV、DVR-MS、WTV、ASFなど |
出力形式 | AAC、MP4、M4A、M4P |
多機能でありながら初心者でも使いやすいオーサリングソフトです。有料ソフトですが、無料版も提供されています。さまざまな形式の画像や写真からスライドショーを作成でき、ディスクメニューの作成にも対応しています。
対応OS | Windows 7/8/8.1/10 |
macOS 10.13/10.14.../13/14 | |
入力形式 | AVI、MP4、DAT、WEBM、RMVB、RM、MPG、MPEG、VOB、MOV、M4V、QT、FLV、など |
出力形式 | DVD-R、DVD-R/DL、DVD-RAM、DVD-RW、DVD_RW、DVD+RW/DL、DVD+R、DVD+R/DL |
無料版も提供されており、コピーガードの解除機能を備えたDVDコピーおよびバックアップソフトウェアです。
オーサリングに必要な基本機能が揃っており、直接マスターDVDを編集してブルーレイに書き込むことも可能です。
Mac版はDVDのみに対応しています。
対応OS | Windows 10/8/7/XP |
macOS 10.10~10.15 | |
入力形式 | AVI、MP4、M4V、MOV、MKV、FLV、WMV、MPG、MPEG、VOB、DV、NUT、FLV、3GP、3G2など |
出力形式 | DVD-9、DVD-5、DVD-R/RW、DVD+R/RW、DVD+R DL、DVD-R DL、DVD-RAM、BD-Rなど |
関連記事:コピーガードとは?種類や利点を詳しく解説
初心者でも使いやすい無料のオーサリングソフトです。幅広いファイル形式に対応し、機能面でも優れています。
ただし、表記は英語であり、開発元の更新が停止している点には注意が必要です。
対応OS | Windows XP/Vista/7/8/8.1/10 |
入力形式 | AVI、DIVX、MPG、M2V、MPV、TS、WMV、ASF、FLV、MP4、M4V、MKV、OGM、RM、3GPなど |
出力形式 | DVDディスク、ISOファイル |
無料で利用可能なオーサリングソフトです。機能性が高いため中級者向けであり、初心者には難しいかもしれません。ある程度知識のある方から選ばれています。
Windows10の場合は64ビット版に対応しています。
対応OS | Windows XP/Vista/7/8/8.1/10 |
入力形式 | AVI、MP4、MPEG、VOB、ASF、WMV、FLV、M2TS、MKV、WebM、OGG、RM、MOVなど |
出力形式 | DVDディスク、ISOファイル |
高度な編集機能が搭載されていますが、インターフェースが優れており初心者でも使いやすいソフトです。動画編集ソフトではあるものの、DVDやブルーレイへの書き込みも可能です。
有料ソフトですが、無料体験版があるのでこちらを試してみるのが良いでしょう。
対応OS | バージョンによって異なる |
入力形式 | バージョンによって異なる |
出力形式 | バージョンによって異なる |
フリーで提供されているオープンソースのソフトウェアです。 操作性はシンプルですが、高機能で知られています。使いやすいインターフェースも魅力といえるでしょう。 しかし、すでに開発が終了しているため、最新OSには対応していません。
対応OS | Windows 2000/XP/Vista/7/8 |
入力形式 | ISOイメージ、DVDフォルダ、DVD、BIN、NRG、CDI、CDR、GCM、GI、IMG、LST、MDS、PDI、UDI |
出力形式 | DVDディスク、ISOイメージ、DVDフォルダ |
オーサリングソフトには有料のもの・無料のものを含め、さまざまな種類があります。 大前提として、求めている機能が搭載されているソフトを選ばなければなりません。ソフトによって機能性は大きく異なります。どれだけ性能が優れていても、必要な機能が搭載されていなければ選択できません。
基本的な機能は多くのソフトに搭載されていますが、インタラクティブ機能が含まれているかどうかはソフトによって異なるため、注意が必要です。
また、どのプラットフォームが対象となるのかも確認しておく必要があります。 さらに、価格についても事前に確認しておくことが重要です。無料期間が用意されている有料ソフトの場合、有料版を使用する際の料金を先に確認しておくことをおすすめします。
忘れてはいけないのが、サポートの有無です。特にフリーソフトの中には開発終了後、年数が経過しているため、サポートが受けられないものもあります。
特に初めてオーサリングソフトを使用する方には、サポートが充実しているソフトを選ぶことが推奨されます。
オーサリングを行う際には、いくつかの注意点を考慮する必要があります。ここでは、主な注意点を紹介します。
DVDやブルーレイの記録方法としてどれを選択するかは、事前に確認しておくことが重要です。再生機器が対応する形式を選ばなければ、DVDやブルーレイを作成しても再生できない可能性があります。
セーフティーエリア、またはセーフティーゾーンとは、テレビ画面などで表示可能な範囲のことを指します。つまり、表示が切れない範囲のことです。
テレビなどで映像を視聴する際、映像の端が100%表示されるわけではなく、一部が切れていることがあります。そのため、オーサリング時に画面の端ギリギリに文字などを配置すると、見切れてしまう可能性があるため注意が必要です。
目安として、画面全体の約85%以内に文字を収めることが推奨されます。重要な画像についても、見切れないように配置を工夫しましょう。
書き込み速度にはいくつか種類がありますが、適切に設定することが重要です。最高速度で書き込むことで時間短縮はできますが、高速になるほど書き込みエラーが発生しやすくなります。
再生できないエラーが発生した場合は、最大書き込み速度ではなく、その1段階か2段階下の速度に設定することをおすすめします。
DVDなどに書き込んだ後は、正しく動作するか必ず確認してください。例えば、ボタンを押しても設定した画面に進まない、間違った映像が流れるなどのミスが起こる可能性があります。
すぐにミスに気づければ修正も容易です。映像が終わった際の動作が正しく設定されているかも確認することが大切です。
特に、他人に渡すためのDVDでは、渡した後にミスに気づいても修正ができません。十分に注意することが重要です。
今回はオーサリングについて、無料で行う方法を含めて紹介しました。無料体験版やフリーのソフトがあるため、まずはそれらを試してみることをおすすめします。
ディスクファクトリーでは、DVDオーサリングにも対応しております。お得なプレスパックもご用意していますので、自分で対応するのが難しいと感じている方は、ぜひご利用ください。高画質・高機能なオーサリングシステムを提供しています。
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