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CD・DVDプレスとコピーの違いについて

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「CDやDVDのプレスとコピーはどう違うのか?」という質問があります。

プレスとコピーの違いを知っておくことで、自主製作のCDやDVDを作る際のプランを決めるときに役立ちます。

当サイトの「よくあるご質問」の項にも説明をさせていただいておりますが、今回改めて両者の違いについて、簡単に説明をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

CD・DVDプレスとコピーの違い

それでは最初に、CDやDVDのプレスとコピーの違いについて見ていきましょう。


主に次のような違いがあります。

プレス コピー
ディスク スタンバー CD-R・DVD-R・BD-R
品質 再生互換性があり経年劣化に強い メディアの質により品質が変わり経年劣化しやすい
適した対数 300枚以上 1~300枚
費用 500枚以上でコピーより安価になる 少量であればプレスよりも高価になる

以上のようにCD・DVDには品質や費用などに差があります。

品質が良いものを大量生産するのであればプレスが適しているでしょう。


しかし品質は多少低くとも少量のディスクを安価に生産したいならコピーのほうが適します。

CD・DVDをプレスにするかコピーにするかは、注文する枚数や求める品質によって変わるものです。

プレス

プレスは「原盤」です。CD・DVDコピーとは違い、プレスであれば再生に問題が生じることは基本的にありません。

コピーよりも品質の高いディスクが完成するはずです。


CD、DVDともにマスターディスクのデータからスタンパーとよばれる金型を制作し、それを元にディスクを生産していきます。

構造の断面は保護層、反射層、樹脂層の3層構造になっていて、 データは反射層の無数の突起(ビット)として記録されています。

プレイヤーとの相性で読み取れないこともありますが、汎用性が高いことがメリットです。

読み取り不良などの不具合が出ることも少ないでしょう。


そのため、どのような再生機器の環境でも問題なく再生することが可能です。販売や大量に配布する場合にはプレスのほうがより安心であるといえます。

また、同じタイトルを追加生産する場合は、コスト面においても大量に生産を行う場合はプレスのほうが向いていると言えます。

コピー

コピーはプレスされたCD・DVDとは違い複製品です。

原盤ではありません。


そのため、読み取りに問題が起きたり、品質がプレス盤よりも低く感じられたりすることがあるでしょう。

コピー等で使用するCD-RやDVD-Rは突起による光の反射率を変えるのではなく、記録層の有機色素をレーザー光により変質させて記録しています。


書き換え可能なCD-RWは構造が違いますが、基本的にディスクにレーザーで焼いてしまうため書き換えはできません。

データが入っていないディスクに、パソコンでデータを書き込むコピーと同様のものです。


しかし、業務用では「デュプリケーター」と呼ばれる機器を使用して、一度の作業で複数枚を複製します。

スタンパーを作成しないため、その分小ロット生産に向いているといえますが、ディスクの品質や焼込みの際の環境等により品質にばらつきが生じる場合がございます。


ドライブ等との相性の問題によりAのプレイヤーでは再生するがBというプレイヤーでは再生しない不具合がでる場合があります。

CD・DVDプレスのメリットとデメリット

CD・DVDのプレスは、根本的にコピーとは違います。


しかしそれぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらを選ぶべきか判断するには特徴を知っておくことが大切です。

そこで、まずはプレスのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット

CD・DVDのプレスは、根本的にコピーとは違います。

しかしそれぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらを選ぶべきか判断するには特徴を知っておくことが大切です。

そこで、まずはプレスのメリット・デメリットについて見ていきましょう。


【プレスのメリット】

  • 品質が高く一定している
  • 大量生産するならコスト削減効果が高い
  • 見た目やデザインにこだわれる
  • 破損のリスクが低い
  • 互換性が高い


プレスの最大のメリットは、品質の安定性と見た目の美しさでしょう。

データをディスクに一体化させられるため再生される内容の品質が高く、一定した品質が得られます。

傷がついたり汚れたりしても破損するリスクは低く、高い互換性を誇ります。

プレイヤーとの相性によって再生されない問題は、ほとんど生じません。


また、見た目やデザインにこだわれることもメリットのひとつです。

盤面に凹凸をつけるなどの加工もできて、特別な仕上がりを期待するときに適しています。

大量生産するのであれば、完成度の高さとコストの低さを両立できるはずです。

デメリット

プレス盤には多くのメリットがありますが、次のようなデメリットもあります。


 

【プレスのデメリット】

  • 少量生産であればコストが高くなる
  • 生産に時間がかかる
  • 業者に依頼する必要がある
  • ディスクを再利用できない


CD・DVDをプレスするとき、少量生産であればコピーよりもコストが高くなります。

生産する数が多いほど単価が低くなることが多いため、少量だけ生産したい方には向いていません。

プレスのための金型を準備したりプレスしたりするのに時間がかかり、納期が遅くなることもデメリットでしょう。


また、一度プレスされたディスクは、再利用できません。

データをディスクと一体化させるのがプレスであり、書き込まれたデータを消去したり上書きしたりは不可能です。

CD・DVDのプレスにはメリットもありますが、以上のようなデメリットもあります。

CD・DVDコピーのメリットとデメリット

次に、CD・DVDをコピーするメリットとデメリットについても見ていきましょう。

メリット

コピーには次のようなメリットがあります。

【コピーのメリット】

  • 少量での生産がしやすい
  • 少量であればコストが低い
  • 個人でも行える


もし少量生産を希望しているのであれば、コピーのほうがメリットが多いと感じられるでしょう。

業者に依頼するとしても、1部から受け付けてもらえることがあります。

少量生産であればプレスよりもコストがかからず、少量のコピー盤を安価に生産できるのが魅力です。


また、コピーはパソコンでも行えます。

金型や特殊な機材を準備する必要がなく、個人でも行えるため手軽でしょう。

もしコストをできる限り抑えたいのであれば、コピーのほうが良いかもしれません。

デメリット

CD・DVDをコピーするデメリットも解説していきます。


【コピーのデメリット】

  • 傷や汚れによって読み取り不可となることがある
  • 互換性に問題があることがある
  • 高級感がない
  • デザインにこだわれない

最大のデメリットとも言えるのが、互換性に問題が起こりやすいことと、傷や汚れによって読み取り不可になる可能性があることです。

プレス盤は多少の汚れや傷でも再生でき、ほとんどのプレイヤーで問題なく再生できました。


しかし、コピー盤では読み込み部分が劣化したプレイヤーなどで再生できないことがあります。

また、見た目に安価な印象を与えてしまうこともデメリットのひとつです。

デザインにこだわれず、高級感のない印象を与えてしまうかもしれません。

CD・DVDプレスとコピーはどちらを選べば良い?

CD・DVDのプレスとコピーの違いを把握したうえで、どちらを選ぶべきかは「数量」と「納期」を基準にしてください。


コスト面で数量に関しては、仕様にもよりますが300〜500枚程度が一つの基準となります。

納期はコピーは3営業日程度(翌日発送も一部可能)、プレスは標準納期では9営業日(国内プレス)〜11営業日(海外プレス)となり、 特急プレスでも5〜6営業日かかります。


コピーはプレイヤー等の相性の問題もございますので、販売用等不特定多数の方に配布する場合等はご予算、ご納期に余裕があるようでしたら プレスのほうがよいでしょう。


また、一部流通ではCD-RやDVD-R等のメディアでの製品は取り扱ってくれない場合がございますので流通経由で販売を検討されている方は事前に確認したほうがよいかもしれません 

(正規品として出品したとしても、複製品と判別しにくい為かもしれません)


それではプレスが適している場合と、コピーが適している場合について具体的に解説します。

プレスが適している場合

  • 500枚以上生産したい場合
  • 納期に余裕がある場合
  • 品質の良いCD・DVDを生産したい場合

もし大量に品質の良いCD・DVDを生産したいなら、プレスのほうが適しているでしょう。

大量に注文をすれば単価が低くなり、コピーよりもコストを抑えられるかもしれません。

ただし、納品に時間がかかるため、スケジュールに余裕を持った発注を行うことが大切です。

コピーが適している場合

  • 低コストで少量生産したい場合
  • 納期に余裕がない場合
コピーのほうが適しているのは、品質よりもコストを重視して低コストで仕上げたい場合です。

 プレスよりも品質は劣りますが、少部数から受付してもらえてコストも削減できるでしょう。 


また、生産にかかる日数も少ないため、納期に余裕がないときにもおすすめです。

CD・DVDプレスとコピーの費用相場

CD・DVDのプレスとコピーの違いは費用面にもあると解説してきました。

では、一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか?

プレスとコピーの費用相場についてご紹介します。

CD・DVDプレス

CD・DVDをプレスする場合の費用相場は、28,000円ほどです。

プレスの場合は生産する枚数によって単価が変わります。


そのため少量生産では単価が高くなり、大量生産するほど安くなる傾向です。

しかし、100~300枚ほどの生産であれば28,000円前後となることが多いでしょう。

CD・DVDコピー

コピーの場合は10,000~29,000円ほどと費用の相場が開きます。

基本的に生産部数による費用の変動が少ないため、少数生産であればコストを抑えられるでしょう。


しかし、300枚ほどの生産を希望するなら、高い単価と生産数の多さによりコストが高くなります。

もちろん業者により価格設定は変わりますが、300枚の生産であればプレスよりもコストが高くなる可能性があります。

CD・DVDプレスとコピーの納期目安

CD・DVDのプレスとコピーの違いは納期にもありました。

どのくらい変わるのか、納期の目安についても解説します。

CD・DVDプレス

プレス盤の納期は、2~3週間程度であることが一般的です。

注文する枚数にもよりますが、金型を製作しなければならないため即日納期などは難しいでしょう。

2~3週間と考えておけば間違いありません。

CD・DVDコピー

コピーを依頼するなら、最短で即日出荷してもらえることもあります。

もちろん業者によるため、一般的には3~14日程度の納期と考えておくべきです。


しかし、プレス盤よりも短納期であることが多いのは事実だと言えます。

高品質でスピーディーなCD・DVDプレスならディスクファクトリー

CD・DVDのプレスとコピーの違いについて解説しましたが、高品質なプレスを求められているならディスクファクトリーがおすすめです。


ディスクファクトリーではプレス工場と直結しており、高品質なディスクを納得できる価格でご提供できます。

CD・DVD・Blu-rayディスク・アナログ・レコードに対応。


また、プレスでも小ロットから対応できるため、ロット数の少なさからコピーを検討している方もぜひご相談ください。

CD・DVDプレスとコピーの違いを知って適した方法を選ぼう

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいただくことで、CD・DVDのプレスとコピーの違いがご理解いただけたと思います。


プレスとコピーには品質・安定性・コストなどの違いがあります。

ディスクファクトリーでは、少数生産でも高品質・低コスト・短納期にてプレス盤を製造できます。

コピーディスクをお考えの方でも、ぜひお気軽にご相談ください。


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