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DVDのメニュー画面の作り方とは?おすすめソフト14選

メディア DVD制作

DVDの第一印象と操作性を決定づける、極めて重要な要素が「メニュー画面」です。電源を入れたときに表示される、あのチャプター選択や設定画面があるだけで、手作りのDVDが一気にプロが作った市販品のような、本格的な佇まいに生まれ変わります。

「でも、あんなメニュー画面って、どうやって作るのだろう?」

「専門的な知識や、高価なソフトが必要なんじゃないの?」

そんな風に感じて、メニュー作成を諦めてしまっている方も多いかもしれません。

しかし、ご安心ください。現在では、初心者の方でも直感的な操作で、驚くほどクオリティの高いメニュー画面を作成できるソフトウェアがたくさん存在します。

この記事では、DVDのメニュー画面作成に不可欠な「オーサリング」の基礎知識から、あなたの目的やパソコン環境に合わせたおすすめのソフト14選、そして制作のポイントまで、専門的な視点から分かりやすく徹底解説していきます。


DVDのメニュー画面を作る際に必要なオーサリングの知識

DVDのメニュー画面作成について知る前に、まず「オーサリング」という言葉と、DVDディスクの基本的な種類について理解しておく必要があります。

オーサリング(Authoring)とは、映像、音声、字幕、画像といった、様々な素材(データ)を一つにまとめ上げ、メニュー画面やチャプター(頭出し機能)などを設定し、家庭用DVDプレーヤーで再生可能な形式(DVD-Video形式)のマスターデータを作成する作業のことを指します。

簡単に言えば、「映像素材を、市販のDVDのように操作できる製品版DVDの形に仕上げる編集作業」と考えると分かりやすいでしょう。

メニュー画面の作成は、このオーサリングという工程の一部なのです。

そして、このオーサリングによって作られるのが「ビデオDVD」です。


DVDの分類

私たちが普段目にするDVDディスクは、データの記録形式によって大きく2種類に分けられます。

【DVDの分類2種】

  •     ビデオDVD(DVD-Video):

    家庭用のDVDプレーヤーやゲーム機などで再生することを目的とした、世界共通の統一規格です。映像や音声は「VIDEO_TS」という特定のフォルダ構造で記録されており、メニュー画面やチャプター、字幕、多言語音声といった機能を持たせることができます。市販されている映画やアニメのDVDは、すべてこの形式です。

  •     データDVD(DVD-ROM):

    パソコンでデータファイルを読み書きするためのDVDです。動画ファイル(MP4やMOVなど)や、写真、書類などを、そのままのデータとして記録します。パソコンでは再生できますが、多くの家庭用DVDプレーヤーでは再生することができません。また、メニュー画面やチャプターといった機能もありません。

 


DVDのメニュー画面作成におすすめのソフト14選

ここからは、オーサリングを行い、オリジナルのメニュー画面を作成できるおすすめのソフトウェアを14種類、有料・無料、Windows・Mac対応など、様々な観点からご紹介します。

ご自身のスキルや目的に合わせて、最適なソフトを見つけてください。

①Windows DVDメーカー

Windows 7に標準で搭載されていた、Microsoft純正のオーサリングソフトです。

非常にシンプルな操作性が特徴で、数ステップで簡単にメニュー付きのDVDを作成できました。

スライドショー作成機能もあり、多くの初心者ユーザーに愛用されていました。

しかし、残念ながら、Windows 8以降のOSには搭載されておらず、現在ではMicrosoftからの提供も終了しています。


②DVD Memory

Wondershareが提供する多機能なDVD作成ソフトで、動画の編集、チャプター分割、オリジナルメニュー作成が簡単に可能です。

初心者でも使いやすい直感的な操作性が魅力。

WindowsとMacに対応し、無料体験版あり。高画質出力やスライドショー作成にも対応。

③VideoByte DVD作成

多数の動画形式に対応し、シンプルで使いやすいインターフェースが特徴のDVD作成ソフトです。

多彩なテンプレートを使ってメニューを自由に作成できます。

WindowsとMacに対応しており、有料ですが高いコストパフォーマンスを誇ります。

④DVDFab DVD作成

プロ仕様のDVDオーサリングソフトで、高度な編集機能と豊富なテンプレートが備わっています。

4K動画の処理やチャプター・字幕の追加も簡単に行えます。

WindowsとMacに対応しており、有料ですが試用版で機能を体験することができます。

⑤4Videosoft DVD作成

多くの動画形式に対応し、スタイリッシュなメニュー画面を作成できるソフトです。

トリミングや効果調整、ウォーターマークの追加など基本編集機能も充実しています。

Windows専用で、有料ながら初心者にも扱いやすい設計です。

⑥VobBlanker

DVDのVOBファイルを直接編集できるフリーソフトです。

メニュー作成機能はありませんが、既存DVDの構造を修正・無効化することができます。

Windows専用で、中・上級者向けの高機能な編集ツールとなっています。

⑦DVDStyler

オープンソースで提供されている無料のDVD作成ソフトです。

ドラッグ&ドロップで操作でき、自由度の高いメニュー作成が可能です。

Windows、Mac、Linuxに対応しており、初心者から上級者まで幅広く利用されています。

⑧DVD Flick

Windows専用の無料DVD作成ソフトです。

多様な動画形式に対応し、簡単なメニュー作成も行えます。

テンプレートはシンプルですが、基本機能を重視する方に向いています。

日本語化パッチもあるため、安心して利用できます。

⑨Freemake Video Converter

動画変換とDVD作成を一括で行える便利なソフトです。

メニュー作成やチャプター設定も可能で、操作もシンプルです。

基本は無料ですが、ウォーターマークの削除などには有料版が必要です。Windows専用です。

⑩DVDImgBurn

DVDイメージファイルの書き込みに特化した無料ソフトです。

DVDオーサリング機能はありませんが、ISOファイルを高精度でディスクに書き込む際に最適です。

Windows専用で、軽快な動作と安定性に定評があります。

⑪LiquidCD

Mac専用の無料ディスク作成ソフトで、DVDやCDの書き込みが可能です。

多言語に対応しており、シンプルなインターフェースで基本的な書き込み操作が行えます。

高機能ではありませんが、初心者の方でも安心して使えます。

⑫Avi2DVD DVD Creator

AVI形式の動画をDVD形式に変換し、簡単にメニュー付きDVDを作成できる無料ソフトです。

Windows専用で、操作はシンプルながら基本的なオーサリング機能を備えています。

やや古いソフトのため、互換性には注意が必要です。

⑬DeVeDe

動画ファイルをDVDやCDに変換できるオープンソースソフトです。

簡単なメニューの作成も可能で、軽量で扱いやすい点が魅力です。

LinuxとWindowsに対応しており、中級者向けの無料ソフトとして人気があります。

⑭Disco for Mac

開発は終了していますが、今でも利用されているMac専用のディスク作成ソフトです。

軽量で操作も簡単なため、手軽にディスクを作りたい方に向いています。

メニュー作成機能は限定的ですが、シンプルな用途には十分対応可能です。

自身が使う端末や目的に応じた最適なソフトを選んでDVDメニュー画面を作ろう

今回は、DVDのメニュー画面の作り方と、それを実現するためのオーサリングソフトについて詳しく解説しました。

この記事でご紹介したソフトを使えば、個人でもクオリティの高いメニュー付きDVDを制作することは十分に可能です。

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